令和6年度日本語学校三校合同入学式・式辞

式辞
 入学された皆さん、まことにおめでとうございます。

 行知学園の教職員とともに、皆さんの入学を心よりお祝い申し上げます。
来日に至るまでの皆さんの努力と決意に敬意を表しますとともに、皆さんをここまで支え、背中を押してくださったご家族や関係者の皆様にも、心からの感謝を申し上げます。
また、ご来賓の皆様、本日このような盛大な入学式ができましたのも、行知学園を様々な面で支えていただいたおかげです。皆さまのご支援を心より感謝申し上げます。

 海外への長期留学は、単に新しい環境で学ぶということ以上の意味を持ちます。それは、将来の自分自身とその生活する社会を想像し、その国の発展と運命を共にし、自己成長を目指すという深い決断です。皆さんが日本への留学を選択したことは、今後10年間という長期にわたる視点で、自分のキャリアと人生を計画していることを示しています。日本に来る決断から大学卒業まで約5年、その後、日本留学経験者として、社会で、キャリアを築くためにさらに5年間。留学先を選ぶという行為は、実は自分が最も充実した活躍を期待できる10年後の国の状況を見極め、自分にとって最良の選択をするということなのです。

 現在、日本はかつてないほどの好景気を迎えており、失われた30年の終焉と共に、経済成長の新たな章が開かれています。株価は史上最高値を更新し、この勢いは今後10年にわたってさらに加速すると予測されています。このような時期に日本で学び、成長することを選択した皆さんは、非常に賢明な判断をされたと言えるでしょう。そして、直近の大学の学生募集においても、ますます多くの大学がグローバル化を目指し留学生を積極的に募集する姿勢が見られ、留学生枠の拡大を行っています。これは、大学を目指す皆さんにとって非常に喜ばしいことです。日本での学びの機会が拡がり、皆さんの夢に一歩近づくことができるでしょう。

 しかし、この好機を生かし、成功へと導くのは皆さん自身の積極的な行動です。周囲の環境がいかに恵まれていても、それを自分の成長に繋げるのは、皆さん自身の努力と決意にかかっています。環境がいかに有利であっても、自らの意志と努力がなければ、その恩恵を受けることはできません。

 行知学園では、設立以来、高い進学率を誇っています。直近の卒業生の進学率は98.5%に達し、ほとんどの学生が希望する大学へと進学しています。しかしながら、学びの途中で挫折を経験する学生もいます。今、ここにいる皆さん全員が、入学時の決意を持って最後まで歩み続け、卒業の日を迎えられることを心から願っています。

 私たち教職員は、皆さんの生活や学業における最大限のサポートを行い、安心して学べる環境を提供することを目指しています。しかし、最終的には皆さん自身が積極的に学び、成長する姿勢が大切です。どんな困難にも立ち向かい、乗り越える力を身につけることが、将来の皆さんにとって大きな財産となるでしょう。

 これからの日本での生活は、時には楽しく、時には困難なこともあるでしょう。しかし、そのすべてが貴重な経験となり、人生に役立つものとなることを信じています。皆さんには、この困難な期間をぜひ頑張って乗り越えて、本日の入学式と同じ人数で卒業式を迎えていただきたいと思います。

 そして、これからの10年間で、皆さん一人ひとりが自分自身の夢や目標に向かって努力し続けることが、皆さんの未来を形作る鍵となります。どんな挑戦にも立ち向かい、新しい学びに積極的に取り組む姿勢が、皆さんを成功へと導くでしょう。

 最後に、皆さんが日本での学業や生活を通じて、素晴らしい経験を積み、自己成長を遂げることができることを願っています。また、お互いに助け合い、協力し合いながら、この学びの場で友情を深め、国際的な視野を広げることができることを期待しています。

 改めて、入学おめでとうございます。

令和6年4月8日
行知学園 学園長 楊舸
行知学園 学園長 楊舸の式辞
早稲田大学 国際部参与 歴史館教授
江 正殷 様の挨拶
中国で最も影響力のあるSNS「Weibo」フォロワー1000万人超え
ドキュメンタリー映画監督 竹内 亮 様の挨拶
行知学園日本語学校 萩野校長の挨拶
行知学園第二附属日本語学校 粕谷校長の挨拶
行知学園日本語学校高田馬場校 山下校長の挨拶
新入生代表の挨拶
全体写真
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